第11章 戦い続ける為に
「だが、お前が最初に持った
印象通りでもある。」
「……どういう意味?」
「誠実で紳士で堅実な時もある。」
リヴァイの言っていることの
意味が理解できず、自然と首が傾く。
「俺たちのいた世界にお前が来たら、
その意味が分かるだろうな。」
そんな無茶な……
二人が戻る手立てさえまだ掴めてないのに、
私が二人のいた世界に行くなんて、
更に無茶苦茶な話じゃないか。
そもそもその意味を知ったところで
「まぁそんな話、今はどうでもいい。」
心の声を唐突に遮られ、再び腕を掴まれる。
「……どうでもいいって……
リヴァイがしてきたんでしょ?」
「お前が質問してくるからだろうが。
別にエルヴィンの話がしたくて、
こっちは早起きしたんじゃねぇよ。」
口早にそう言ったリヴァイの手に、
力が入るのが感じ取れる。