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瞳の奥

第3章 どうなっているの?


「ごめんね・・・」ぼそっと言うと私はりくを押し倒した。
「え?どうしたのちさ!」慌てて抵抗しようとするりくの顔に私の顔を近づける。そのまま耳を舐め、左目の下を引っ張った。
「綺麗な赤色・・・」健康なんだろうと思うと余計に気になった。りくの目が。
「そんな所見てどうするの?目が乾いて痛いし離してよ」若干泣きそうな声で言う。以外と泣き虫なのか・・・いや、誰でもこんな事されたら泣くか。
「ねぇ話聞いてる?痛いんだってばぁ」泣き出す寸前のようだ。さすがに可哀想だと思い
「わかった、乾いたんだよね、こうすれば潤うよね」
そう言って私はりくの眼球を舐める。
「えっ、そういう事じゃないって待って!ちょ…」
その言葉を無視してひたすらに舐める。
ビー玉を舐めている感じに似ているかもしれないけど、なんか違う。表面がヌメッとしてて舐めまわしたくなるような艶がある。

 かれこれ一分位舐めているとりくは無言で泣き出した。
静かに泣き出した。
でも私はやめない。だってこれはまだ序の口なんだから。
この程度でやめたら意味がない。
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