第6章 お勉強
「じゃあ俺は紅茶入れてくるね。
甘いのか辛いのか何か食べたい?」
「軽くなんか食べたい!」
「うーん、じゃあなんか軽食も作ってくるね。」
明らかに元気が出たのがわかった。
「カコはもう少しだけ頑張って。」
モブリットがこんなに色々してくれるんだから、
頑張らないわけにはいかない。
モブリットが立ち上がったのにつられて、カコも立ち上がり、
自分の頬をペチペチと叩いた。
「あ、明日パン焼くけど食べる?」
キッチンから
ヒョコッと頭だけを出して
尋ねてきた。
「食べる!!!」
「じゃあ明日の朝ごはんは
ちょっと遅めにしようね。」
カコは大袈裟に頷いた。
本当に幸せが補充できた。
カコは
また椅子に腰掛け、
明らかにさっきとは違う気分で
参考書を開いた。