第6章 お勉強
もう無理だ…
こんなことしてたら
頭がおかしくなる…
そんなことを考えながら
カコは机に広げていた
ノートやら参考書やらを
全て閉じ、脇に寄せた。
そして、
自分の腕を枕にして顔を埋める。
「あれ、また休憩?」
背中側から、
本を読んでいたはずの
モブリットの声が聞こえた。
「ちょっと嫌になっただけ。」
身体を起こし、
不貞腐れたように答えた。
また、と言われたのは、
ほんの15分程前にも
参考書を同じように閉じたため。
恐らく、現実逃避している時間の方が長い。
これではダメだと思い、
もう一度参考書に手を乗せる。
が、そこから全く開く気が起きない。