第4章 モブリットと腹チラ
「最近全然掃除出来てなかったから、いつもよりすごいな…。」
今日は風がない。
窓とドアを開けていても
なかなか空気が動かず、熱がこもる。
その暑さに負け、
それぞれ流れる汗を
服の袖で拭う。
「はぁ。こんなもんかな。」
「とりあえずはこれで良さそうだね。」
いらない物は捨て、
片付ける物は片付けた。
なんとかすっきりしている、といった状態。
「俺たちもとりあえず戻って少し休もうか。」
そういって、
疲れのこもった息を吐き、
モブリットが最後に顔を拭おうと、
裾を持ち上げた。