第3章 朝
「はい、いい加減起きて。」
モブリットが私の顔を覗き込むようにして目線を合わせてきた。
ここまできたら、
さすがに私も諦めて、眠い目をこする。
「まだ寝たかった…」
「カコは起こさなかったら
昼まで寝ちゃうでしょ?」
「夜短すぎ…」
「カコが寝すぎ。」
モブリットはいつでも倒れそうな
私の身体を支えつつ、
頭を撫でてくれる。
「朝ごはんできてるよ。」
そう言って、
そっとおでこにキスをしてくれた。
「…食べる。」
「じゃあ準備してくる。」
モブリットは私から離れ、
キッチンへ向かった。
その姿を確認して、
私も大きく伸びをし、
渋々…本当に渋々、動き始めた。
とりあえず、
もう一回モブリットにくっつきに行こ。