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苦しみの中の幸せ Part4 [銀魂]

第3章 時には昔を思い出そうか



佐「瑠維さん?」

その声で自我を取り戻した。
今のはなに?

私の中で誰かが囁いたように…

佐「瑠維さん!?」

つぅっと伝った生温かいもの。
口の中が鉄の味でいっぱいになる。

内蔵が締め付けられるように痛む。
湧き上がってきた吐き気に堪えられず、思い切り吐き出した。

それは確かに

真っ赤な血。

吐血したんだ。

でも、怪我はしていないはず。

なら、どうして?

考えようとするが、頭が回らない。

ただ、斬られたような痛みじゃない。
内側から何かに蝕まれているような痛み。

抗えない。

佐々木の呼ぶ声が遠ざかる。

視界が真っ白に染まる。

フェードアウトするように

私の意識は消えた。
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