第2章 再確認
現場に着くと、そこには一足先に総悟が居た。
そしてその先には・・・
『うっわぁ・・・こりゃ酷い』
酔っ払いがただ眠っているようにも見えなくはないが、口から流れ出ている血と、首に入った切り傷はあまりにも不自然すぎる。
冲「これで4件目。死神ってのがこんなに働き者とはしりやせんでしたよ」
そりゃあ、知ってたらビックリだよね。
誰のこと地獄に落とそうとしてるのかな、総悟?
土「まったくだ。付き合わされる公僕の身にもなってほしい」
冲「俺達と違って、ソウルソサエティじゃ残業手当出んでしょ」
出るわけないでしょ!
『にしても・・・鮮やかな手口だねェ。並の使い手じゃムリだな、こりゃ』
と私が勝手に納得していると、変な視線を感じた。
そちらに目を向ける。
『・・・なんですか』
視線を送っていた二人、トシと総悟にそう問いかけると、いきなり真面目な顔をされた。
冲「瑠維、昨日の夜、確か屯所にはいやせんでしたよね」
『・・・そうだけど』
土「昨日の夜・・・一体どこで何してた」
えーとえーと・・・これってつまりは?
土「お前ならこれ、出来るよな?」
『ひっど!!それは流石に酷いですよ!?そりゃあ、出来ないこともないですけど・・・』
冲「おーい、捜査終了。下手人見つけやしたぜ」
総悟の口を慌てて閉じさせると、周りの隊士の不審そうな目に、『何でもない。ただの悪ふざけ』と笑顔で乗り切った。