第2章 Opening
[Opening]
これは死神代行、黒崎一護が死神の力を譲渡し、極刑にかけられた朽木ルキアを奪還した少し後の物語…
春、六年間の学業を無事に終え、卒業シーズンに入る真央霊術院
卒業後の進路は尸魂界の守護神的存在、護廷十三隊の入隊を予定してる者や、はたまたそのまま流魂街に帰る者もいた
楠木奈々美も今年から護廷隊に入隊する一人で、その年の最も秀才な生徒の一人であった
(これでやっと貴方に一歩近付けた)
『私の夢に』
そう呟きながら、まだ幼さの残る少女は暫く来る事もない霊術院に背を向け歩き出した
〜〜入隊日当日〜〜
この日は新入隊員と各隊の隊長たちの顔合せ会であり、隊舎や自室の案内、仕事内容を説明して業務はその翌日からとなっている
今年の新入隊員は全員で十五名
例年より少なめである
その為新入隊員は先輩隊員たちからの期待を背負っていた
そこに奈々美もいた