第5章 脱出作戦と奪還作戦

貴「っ…ど…してお前がここに、いるっ…！？」

俺がここに来た原因はコイツが元だと何となくは感じていた…。

…だがそれはあくまで“最悪”の場合だったが…。
まさか本当にコイツが原因だとは…。

軽く取り乱してしまった自分に腹がたつ…！
克服したつもり…だったのだが…。

サカキ「桐谷マサキ。お前が来るとはきいていないが？？…まさか今更愛娘が心配になったか？(ﾆﾔ」

どういうことだ…。話の流れからしてこの二人は…知り合い…なのか…？

マサキ「そりゃ心配になるだろ。大事な愛娘(実験体)をそんな風に扱われたらな。…遙人(ﾊﾙﾄ)、碧を降ろしてやれ。」

遙人「御意。」

そんなことを考えているうちに俺の体が枷から外されて地面に落ちている…。

貴「って落ちているっ！！！？…えっ、ちょ、まっ…！！！」

やば、これ高さ的に死にはしないけど絶対痛いっ！！！！てかもう地面にぶつかるっ！！！！

ｰｰｰｰｰﾎﾞｽｯ…。

貴「…っ！！いっ！！！…たく…ない…？」

地面に落ちた筈なのにこの浮遊感は…？あと、膝裏と背中になにか感覚が…。


貴「っ！！！？お前はっ！！！！クソ科学者！！！？…でもアレ…？メガネは…？？」

…それに…。
……こんなに若かったっけ…？

貴「っ…！…降ろせ…！」