第18章 来たる懇親会に向けて
オーディションNo.4
サシャ・ブラウス
「異国の民モノマネやります!」
背筋を伸ばして宣言したサシャ。
高々と上げた人差し指をスッと下ろして兵長を指差した。もう片方の手は腰に当てている。
「お前に一言物申ーす!」
声のボリュームにビクッと兵長の肩が跳ねた。
「がっぺむかつく!がっぺむかつく!」
瞬間、凍り付く兵長の御顔。
「取って、入れて、出す!取って、入れて、出す!」
団長:理解に苦しむ
兵長:三日飯抜き
分隊長:私は嫌いじゃないよ
サシャ・ブラウス
分隊長の説得も虚しく失格