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[進撃]何度でも[R18]

第17章 兵長を驚かせ隊


箱の中身を一瞥した兵長は即座に一言。

「今付ける必要ねぇだろ」

もちろん、照れ隠し。
そこでエルドさんが声を上げる。

「仕立て屋に頼んで兵長のイニシャルを刺繍してもらったんです」

ほら。
そう言わんばかりに小箱を持ち上げたエルドさんの笑顔。キラキラの目で己を見つめる部下達。

これはもう折れてやるしかないな。
兵長はそんな意味を込めて小さく息をついた。

シュル…ッ
兵長の首に真っ白な布が巻かれていく。

繊細な手捌き。
僅かに聞こえる衣擦れの音。

リヴァイ班の面々はドキドキと高鳴る胸を抑えつつ、その光景に見惚れている。

「……満足か?」

背もたれに片腕をかけて斜に構えた兵長。彼の首には真新しいクラバットが巻かれていた。
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