第17章 兵長を驚かせ隊
彼等の任務は兵長を大広間に誘導すること。
既にパーティ用の飾り付けが済んでいるサプライズ会場へと、理由を告げずに連れ出さなければならない。
この方法について頭を悩ませていたエルドさんに私は“とある提案”をしたのだった。
「そ…そんな事、出来る訳ないだろう……‼︎」
『確かに危険です…!下手したら命すら危うい…しかし、最も確実なのはこの方法かと』
「……やるしかない、か」
エルグンの両名は先程の作戦会議を思い出しつつ互いの目を見やる。
「グンタ……覚悟は出来ているな?」
「ああ。兵長の為なら己の命など幾つでも捧げるさ…‼︎」