第4章 クルイ
「……鈴欄…外してくれるのか……?」
僕は、彼女に問いかける。しかし、彼女からの返事はこない。僕の前にしゃがみ込んで、僅かな声で言った。
「……殺セバ……ズット一緒ニイラレル……。誰ニモ邪魔ハサレナイ……。」
「っ???!!!」
殺すという単語に反応する。思わず息を呑み込み言葉を失う。僕は、恐る恐る彼女を呼ぼうとしたとき………。胸に強い衝撃を受けた。
「っ…………がぁ………。あ………す…………鈴欄……………?…………き……み……は……。」
僕の口の中は、鉄の味でいっぱいだった。口から大量の赤い液体が流れ始める。一瞬で、理解した。僕の口から血が流れている。僕の胸には、鋭い包丁が刺さっていた。僕は、彼女を見る。其処には…………。
不気味な笑みを浮かべている姿…………何処か満足そうに見えた。
「コレカラモ………ズット一緒ダヨ…。優稀………。」
→BAD END