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きみしか
第1章 きみしか
ある日の放課後。
お互い部活が終わって、聡と一緒に下駄箱に行った。
すると、どこからか走ってくる足音がした。
「沙希せんぱーい!」
それは部活の後輩だった。
「え、どうしたの?」
「はぁ・・・はぁ・・・ケータイ、忘れてますよ!」
そういって彼はケータイを渡してくれた。
「あー、ごめんね、ありがとう!」
「あっ!い、いえ・・・先輩のためなら・・・」
そういって、また走って行った。
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