第1章 帝光高校
私が思案している間に、口を開いた先生がいた。
私を招き入れた先生………
「校長の赤司だ。先生にはこれから、スクールカウンセラーとして頑張ってもらう。」
「は、はい!」
赤司校長………。不思議な人だと思う。
私の方が少し背が高いはずなのに………
なぜだか見下ろされている気がしてならない。
「どうしたんっスか?」
ボケっとしてた私に声をかけてきたのは金髪の…………あれ………?
この人………
「オレは黄瀬涼太!体育教師っス!今年は1年生を担当してるっス!っち、これからよろしくっス!」
「…………え、あ、はい!」
風のように終わった自己紹介……。
ん……?
黄瀬……涼太……?
「も、もしかして、元モデルの………」
黄瀬「……そうっスね……まっ!昔のことっスけど!」
「……。」
未だにファンクラブは存在するほど人気なのに……
「……おい。」
いきなり、眼鏡をかけた真面目そうな先生が声をかけてきた。
「昔の話などいいのだよ。早く順番を回せ、黄瀬。」
「ごめんごめん緑間っち。…別にそんなにキツく言わなくても……。ね、っち。」
「……」
……今のは……何……?
「どうしたのだよ。」
……今……「のだよ」……って言わなかった……?((汗