第3章 past -過去-
「は一人じゃない」
……そんなはずない。
【俺は】
いつだってヒトリだ。
……………………………
いつからだろう。
自分の必要性を感じなくなったのは。
いつからだろう。
本当の自分を他人に見せなくなったのは。
作り笑いが当たり前になったのは。
……そういえば……いつだろう。
最後に心から笑った日。
【さんはいつも人の気持ちをよく理解できる人ね】
【スクールカウンセラーとか向いてるんじゃない?】
「……ははっ……」
偽りの自分だけが評価され
本当の自分は必要とさえされない
……笑っちゃうよ、ホント。
……………………………
誰か
助けて
本当は
苦しい
寂しい
誰か……