第2章 運命は残酷で
次の日の早朝。
リヴァイはいつものようにリアの部屋の扉をノックする。
違うといえば、リヴァイが私服を着ていることと今日はリアの朝食を持っていないことだろうか。
すると、
「はい。」
いつもは無いはずの返事が返ってきた。
リヴァイが扉を開けると、ベッドには恥ずかしそうに微笑むリアが座っていた。
白いワンピースに水色のカーディガンを羽織り、ツバの広い麦わら帽子をかぶっている。
リヴァイはいつもとは違う様子に気まずくなり、リアから目をそらす。
「どうした。早えな。」
「久しぶりのお出かけと思うと嬉しくて。リヴァイさん、私服もかっこいいですね。
「…そうか。」
サラッとリアに褒められ、急に恥ずかしくなる。
「それにですね、髪型も…「うるせぇ///行くぞ。」
リヴァイはリアを横抱きにすると、扉を蹴って開けた。
「リヴァイさん!もっと優しく開けてくださいよ。壊れちゃいますよ!」
「うるせぇ!」
扉の向こうからは楽しそうな声が響いていた。