第6章 誓い
「……何で私がミケさんと会えなくて
辛いと思ったの?」
「だって、アンは
ミケさんが好きなんでしょ?」
再び口を閉ざした私に、
「ミケさんも、アンのことが
凄く好きなんだろうなぁって思ったし、
調査に出てる間は、お互い寂しい思いを
してるんじゃないのかなって。」
エマは平然とした口調で言った。
「……団長とミケさんと
三人で店に行った時に、
エマはそう感じたって事?」
「うん。………違った?」
……その問いには、
否定も肯定も出来そうにない。
あの時はまだ、
エルヴィンのことが好きな状態だと
自分では思っていたし、
ミケも私を応援する体制だったはずだ。
それなのにエマの目には、
全く別の風に映っていたという事か。
「……違うのか、違わないのか、
よく分かんないんだよ……」
今の状況を正直に答える。
そして、エルヴィンの名前は伏せた状態で、
ミケと関係が始まってから
今までのことを、エマに全部話した。