第1章 身体の関係より大切な
「それにしてもミケさんって、いつから
私のこと好きだったんですか?」
ずっと気になっていたことを、
横で仰向けに寝転ぶミケへ
唐突に投げかける。
一瞬ミケと視線が合うが、
「……それは知る必要があるのか?」
と、ミケはなんとも表現し難い
微妙な表情を浮かべ、
再び視線を天井に戻した。
「必要があるかどうかは分からないですけど、
知りたいですよ。」
正直にそう答えるが、ミケから返答はなく
「あの、聞いてますか?」
と、ミケの肩を揺さぶった。
「お前はなかなかしつこい女だな……」
しつこい女、か。
今まで自分に掛けられたことのない言葉だ。
新鮮な呼ばれ方をして、思わず頬が緩む。