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密かな交換条件・2【進撃の巨人】

第4章 自然と惹き寄せられる



「はい。そう言えば、
私は自己紹介したことなかったですね。
あの寂れた店で働いているエマです。」

少し冗談めかしてそう言った女性は、
私に手を差し出した。


すぐにその手を握り、

「私も二十歳なんです。
敬語、やめましょうか。」

と、笑顔を向けてみる。


女性はすぐに緩んだ表情を浮かべ、

「同い年!初めてです、同い年の女性が
あの店に来てくれたの!」

と、少し興奮した様子で手を握り返してきた。


女性の熱いくらいの体温が身体に伝わる。



「エマって呼んで下さ……
呼んでね……?」

敬語を言い直す“エマ”の様子は
どこか可愛くて、思わず吹き出した。

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