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SAOGs

第29章 第51層~第60層 その1 "新生"


結晶が降る中、着地する
周囲の景色が迷宮区の意匠に戻る

私達七人で、ボスを倒した――

その感覚が不思議な高揚を私達に与えた
同時にもう戻れない、今までと違う場所へ動き始めたのだと気持ちも生まれる

だが進むしかない
生き残る為、現実に帰る為、進まなければならない

それを改めて考えた時、私達の後ろ――ボス部屋の入口の扉が開いた
その先にいたのはプレイヤー達――恐らくボス攻略のプレイヤー達だろう

「プレイヤー? どういう事だ?」

攻略をしに来たプレイヤー達に困惑が広がる
そう言えばそうだ――私達は誰にも言わずここに来ているのだった

「遅かったなテメェら! もう俺らが潰しちまったよ!」

口を開いたのはトーマ
煽るような口調に溜め息が漏れる

「たった七人で倒しただと!? 聖槍十三騎士団でもあるまいに……何なんだ‼」

警戒するような雰囲気が彼らに現れる
どうすれば良いか――そんな事を考えたと同時に、トーマが私の背中を叩いて押した

「かましてやれ」

「は?」

「お前、俺を御すつもりなんだろう? だったらそれらしく振る舞えよ」

何か嵌められた気がする
だがすぐに動かなくてはこの場が収まらないのも感じていた
故に私は、溜め息を吐きつつも前に進んだ

「私達は、オリジナル・セブン。私達が、聖槍十三騎士団を倒します」

後戻り出来ない
これが私達の再びの始まりであった
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