• テキストサイズ

SAOGs

第7章 第1層~第10層 その6 "Once More"


第八層―
中心となる街ラ・ブランカはこれまでと雰囲気が大きく変わっていた
まず、中心である筈のラ・ブランカが寂れ、貧しいとも言える街であった
空き家が目立ち、浮浪者のようなNPCが何処にでもいる…そんな街

正直、私にとっては雰囲気が悪いと感じる場所であった
しかも街の名前がラ・ブランカ…スペイン語で「白」らしい
それが一番私の印象を悪くしていた
既に白い私からしてみれば、何でそんな名前にしたか詰問してやりたいくらいだったが、流石にそうなると製作者に聞く他ない
あの製作者、藤井水蓮氏に聞くのも何となく腹が立つので今は諦める
他の事で忘れようという事にした

といきたかったのだが…私はまた別の事で辟易する事になる
この層に出現する敵は所謂ホラー…いや、スプラッタ的な敵―ゾンビとかその系統が中心である
このWBO、幾度となく感じてきたが物凄く作りが良い
だからそもそも敵として存在するゾンビの見た目が今まで見た事ないくらいリアルで…正直気持ち悪い
いやいや、ドットの時の方が怖いだろうという意見を持つ人は是非とも画面越しではない恐怖を味わって頂きたい

千切れ、血にまみれた服にまさに土気色の肌、白濁した目をした人間が自分達で食欲を満たそうと迫ってくる
動きは遅いが耐久力が何故か多少あり、数多く来られると面倒な敵であった
そこまではギリギリ私は大丈夫だが、そこから先も問題だった
こちらの攻撃が当たると血が噴き出すのだ
非常に気分が悪い
毎度攻撃する度に、その凄惨さに顔を青くしてしまう

ミヤ、シンジ先輩の二人が特に耐えられず、休み休み私達はクエストクリアの為に動いていた
/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp