第1章 --始まりは自己紹介祭。
ふいにドアが開く。
鬼「開けますよ。」
唐「鬼灯様、もう開けてます…」
茄「おぉー!かわいいー!!!」
『茄子ちゃん、嬉しいけど悲しい~』
ちょこちょこ近寄ってきた茄子ちゃんを、なでなでしながら苦笑い。
あーもー。童顔だから気になんないかもしんないけど、もうアラサーだ。マジ精神的には超キツイ。
鬼「現世での服装ですか。」
唐「あ、すんません。やっぱりマズいですか…?」
鬼「まぁ。ただ、今日は仕方がないですね。」
茄「俺はいいと思うけどなぁー?」
鬼「いつまでじゃれてるんですか。行きますよ。」
茄子ちゃんの頭をなでていた腕をつかまれ、急に引っ張られる。
茄子ちゃんに癒されていたのにぃー!!!!
なんつー鬼だ!!!いや、鬼だったわ。
鬼「お待たせしました。」
シ「あれ?終わったのー?」
鬼「はい。行きましょうか。」
シ「鬼灯様ー!!この人はー?食べていい?」
鬼「だめですよ、シロさん。彼女は…」
『シロちゃんは男前だねぇ!触ってもいい?』
シ「そーかな!やっぱり俺、男前かなぁ!?」
『うんうん。あたしには男前に見えるよぉー!!』
シ「えへへー!じゃあ、ちょっとだけだよ?」
『きゃー!性格もいいなんて、完璧だね!』
右手が鬼灯さまに掴まれているので、少ししゃがんで左手でよしよし。あぁー。犬触るの久しぶりだぁー。この、やわらかいけどあったかい感じ…超癒される~!!
カ「なんか、意気投合してないか?」
ル「俺達、完全に蚊帳の外だな。」
鬼「………」