第3章 --お仕事一日目
『なんか、高そう…?』
こことか金色だけど大丈夫だよね!?メッキだよね!?全体が金色じゃないから大丈夫だよね!?それに、なんか持ちやすいなぁって思ったけど…。普通、持つところが真っ直ぐになってるんだけど、そこに、葉っぱとお花がついてて、その葉っぱのツタがグルグルと巻き付いてて、持ちやすいようになってる。で、火をつける方には小さいけど花が咲いてて、なんとも可愛らしい…。
花や葉には色が塗られていて、パッと見は煙管に見えない。……女の子らしいけど、あたしには似合わんな。
今はこんな恰好をしてるから違和感はないかもしれないけど、脱いだら使いづれぇ…。もしかしたら、今でもバリバリ違和感あるかもしれんが…。
『でも、可愛い。』
鬼「私が選んでさしあげたのですから、当然です。」
『はい!鬼灯!ありがとうございます!白澤、むっちゃ可愛い!すごい嬉しい!』
白「雛が喜んでくれて、僕もうれしい!」
鬼「貴方はあれくらい払って当然です。」
白「お前がゆうな!どうせわざとだろっ!」
鬼「はい。」
白「お前がお香ちゃんと一緒に来た時点でおかしいと思ってたんだ…。」
『ヱ…やっぱり、結構高いの?』
鬼「一番高いやつを選んでますから。」
『えぇ!?や、やっぱり返…』
鬼「今更返しても、もう使ってしまったでしょう?中古はそんなに高く買い取ってくれませんよ。」
『!!!』
なんてこった!どうしようどうしよう!まさかの高額!確かに、凝ってんなーとは思ったけど、一番高いやつなんて!!他のあんまり見てないし!
『あれ?…なんで鬼灯さまは1番高いって知ってたn…いでででででっ!』
鬼「今、なんて呼びました?」
『ほ、ほおずき…』
鬼「よろしい。」
いったー!!!すごい勢いで横腹を捻られた。しかも激痛!なにコレ痛い…白澤が普段されてるのは、こうゆう攻撃だったんだね。すごいよ…。あたしなら耐えられんわ…
あんな風にいつも殴られたり、蹴られたり、突き飛ばされたり、悪口言われたり…あ、なんか、涙が…。
あたしは、白澤に優しくしよう…出来る限り、だけど。
鬼灯って呼びなれないな…。鬼灯様とか、鬼灯さんとか、鬼灯くんとか、だめなのかな…。
あ!鬼ーちゃんで、おにーちゃんでいいじゃん!?
だめかな?