第1章 --始まりは自己紹介祭。
シ「あ!桃太郎だー!元気ー??」
桃「おー、お前達!元気にしてたかー?」
ガーン。シロちゃんが桃太郎さんのところへ走って行っちゃった…。悲しす。
『あの、鬼灯さま、そろそろ放していただけませんか?』
鬼「何か不都合でも?」
『腕、おもいっきり掴んでますやん。』
鬼「あぁ、それがなにか?」
『なにかって…不自由です。』
鬼「貴女にはそれくらいがちょうどいいですよ。」
『え?それ、どうゆういm…』
白「お前、なんでここに…」
鬼「付き添いですよ。付き添い。」
白「タオタロー君、今日はもう閉めるよ。」
桃「え?もう閉めちゃうんですか?」
白「そっ。今日はこのまま閉めた方がなんかイイみたいだから。」
桃「は、はぁ?」
白「だから、遊びに行っておいで。久しぶりに会えた友達なんでしょ?」
桃「あ、はい!ありがとうございます!!」
白「いやいや、いつもありがとうね。」
桃「じゃ、ちょっと行ってきます!鬼灯さんはゆっくりしていって下さいね!」
鬼「いえいえ、お気になさらず。」
ど、ど、どうしよう。なんで?みんなあたしのことに気づきてない?無視されてるってゆーか、スルーされてるってゆーか、……悲しくなってきた。
鬼「お休みですか。」
白「そーだ。だからさっさと帰れ!」
鬼「仕方がないですね。じゃ、帰りましょうか。」
『え?あ、はい。』
白「!!何そのコ!」
鬼「私のペットです。」
白「は?なにそれ?ペット?お前の?」
鬼「はい。ですから、ご挨拶に。」
白「お前、そんなやつじゃないだろ。」
『……(ペットだったんだ。)』
鬼「彼女は雛。ほら、ご挨拶は?」
『あー、えっと。雛です。よろしくお願いします。』
腕をつかまれたまま、ペコリと頭を下げる。