第8章 episode 7【ジル】〜嫉妬〜
息づくルリーを目の前にして、ジルは妖艶な笑みを浮かべた。
「プリンセス、どうしましたか?」
わざとらしくジルは問いかける。
「温まりますか?」
追い詰める様に2度問いかけると、顔を真っ赤に染めたルリーが、ようやく口を開く。
「は……はい、とても…温かいです…」
ルリーのその羞恥心を含んだ言葉に、ジルは少し息を呑んだが、変わらず微笑みまた囁く。
「それでは、またたっぷり掛けて差し上げますね」
そうして暫くの間、ジルの優しく少し棘のある奉仕は続いたのだった……