第22章 episode 16-4【アランEND】〜守りしもの〜R18
はぁ…はぁ…と二人で荒い息を吐きながら、暫く抱きしめ合った。
アランはルリーを胸に抱きながら幸せを噛み締めていた。
(もう絶対にこいつを離さねー……)
はっきり自分の気持ちを自覚した今、何も恐れるものはなかった。
「アラン……」
ふとルリーが名前を呼んだ。
「あのね……ありがとう」
急にお礼を言われてアランは戸惑った。
「何の礼だよ」
「あのね、私と出会ってくれてありがとう」
そうハニカミながら言葉を紡ぐ最愛の人に、アランはまた自身が元気付いているのを感じた。
(それはこっちの台詞だっつーの)
「そんな可愛いこと言ってると、今日寝れねーぞ」
えっ、と驚いているルリーを愛おしそうに見つめながら、アランはまたルリーにキスの雨を降らせていった。