• テキストサイズ

【イケメン王宮】 もう一つのシンデレラSTORY

第20章 episode 16-2【アランEND】〜守りしもの〜


「俺は騎士だ……お前を護りたい……そのためだったら死んでもいい」


真っ直ぐにルリーを見つめる緋色の瞳からは、真剣な気持ちが伝わってくる。


「俺は……自分で自分が解らねー……俺はお前を一番に護る騎士なのに、お前の側にいるために、その騎士の称号を捨てる事ができるのか」


ルリーの側にいるという事は、国王になり騎士の称号を捨てる事……

ルリーは今更になって、アランに気持ちを伝える事は、アランの誇りを捨てる事になるという事に気が付いた。


「俺は……お前を……っ」


アランの苦しんでいる顔が、ルリーの瞳に焼きついて離れない。


その夜は、二人で一緒の毛布に包まっていたのに、心はまるで遠くに引き裂かれたみたいに離れていた。
/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp