• テキストサイズ

【イケメン王宮】 もう一つのシンデレラSTORY

第16章 episode 14【シド】〜出会い〜


「ん…っ……!!」


突然の事にルリーは目を見開く。

そして、シドの胸を目一杯押しのけた。

二人の口唇が離れると、シドは笑みを浮かべながら、口唇を舌でぺろり、と舐めた。

放心状態のルリーは口元を抑えている……。


「まあ、今回はただの挨拶代わりだ」


シドはさらりとそう告ると、じゃあな、と扉を開けて部屋を出て行った。

(あ、挨拶?!信じられない!)

ルリーは、嵐の様な衝撃に暫くそのまま動くことが出来ない。

夜の宵だけが過ぎて行く部屋で、ただ頭上の花冠だけがゆらゆらと月明かりに揺れていた……
/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp