第4章 いった覚えはない
「見学だけだからね!!」
と、ほんの数分前に言ってしまった私を
打ちのめしたい・・・。
「ねえ、痛いんだけど…。」
月島「へぇー、そう?やめてほしい?」
「出来れば…、やめてほしいなぁ~、なんて…」
月島「やだ。」
「ですよねぇー。ははっはははは。」
あのあと、バレー部の皆さんの紹介をうけ、
練習が開始され危ないから、と舞台の上で見学していた。
そして、休憩。
菅原「ねねっ、ちゃん?今、休憩なんだけど、いずれマネになるかもしれないでしょ?だからさ…」
「やらないよ。マネなんて。」
私は、今スポーツドリンクを配っている。
清水「あの、ありがとう…。ちゃん。助かる…。」
「いっ、いやいや、これくらい大丈夫です!」
どうやら、マネージャーが一人いたらしくその時になってきづいた。
きっきれい…。と、お礼を言われたときには言いそうになってしまった。
さて、文頭に戻ろう。
私が、月島君にスポドリを渡そうとした時。
「あのさ、山口くん。」
山口「えっ、どうしたの?(かっ可愛い)」
私は月島君のオーラが苦手だ。
せ性格悪そうな顔してるし…。
「これ。あの、月島君に渡してくれないかな?」
山口「えっ、なんで?」
「(そこ聞くなよ。)んっ、ちょっとねえ…。ダメ、かな?」
よし、上目遣い、で…。
月島「なぁーんか、楽しそうなことしてるねぇ?お二人さん。
山口「っ、ツッキー?あの、えーと…。」
「つ、月島君…。どうした?」
月島「どうしたもなにも、僕まだスポドリ貰ってないんだけど。」
「あっ、ごめんね。はい。」
月島「ありがとー。いやぁ、山口に渡そうとしてたスポドリはいっそう美味しいだろうなぁ。ね。」
性格わるっ、この人…。てか、やばい…
怖い…。
がしっ
「いったい!!頭、やめて!!ちょっ」
月島「ははっ、壮観壮観。」
くっそ、なんなのこいつ…。
という、訳である。
菅原「ちょい、月島。女の子には、優しく!!」
あぁー、菅原先輩!!可愛い!じゃなくて、ナイス!!
月島「えっ、女の子?どこですか?」