第1章 夢の続き*赤司征十郎
夢から現実に引き戻された私はまだぼんやりとしていた。
先生「えー、じゃあ続きを新海読んでくれ。」
遥(ヤバい、聞いてなかった.......というか.......なんてありがちな展開なんだろう....)
困り果て前の席の女友達に聞こうとした時だった。
赤司「ここからだよ」
そう言って隣の席から赤司君が私の教科書を指差す。
遥「....え?........あ、ありがとう」
とりあえずお礼を言い、慌てて立ち上がり教えてもらった所から読み出す。
先生「そこまででいいぞ。じゃあ次を........」
遥(ふぅ、なんとか切り抜けた....赤司君には本当に感謝だなぁ)
赤司「新海さんも授業中に寝たりするんだね。なんか意外だったよ」
遥「(うっ....バレてる........)今日はたまたまね.......」
赤司「そうなんだ」
そう言って彼は笑った。