第3章 HAPPY BIRTHDAY 7/7*緑間真太郎
遥「緑間君お待たせっ!」
戻ってきた遥の手を握って歩き出す。
外に出ると雨が降っており、何人もの人が傘をさして歩いていた。
緑間「催涙雨だな」
遥「何それ?」
緑間「七夕の日に降る雨の事だ。会うことができない織姫と彦星が流す涙だと言われているのだよ」
遥「1年に1度しか会えないなんて辛いね.....でも、私は毎日緑間君に会えるから幸せだよ!」
そう言ってニコッと笑う。
その笑顔を見て俺は思った。
俺は遥が願う通り、こいつを手離さないし手放す気も無い。
ずっと隣で笑っていて欲しい、柄にもなくそう思った。
”遥が俺の隣でずっと笑っていますように”