第3章 HAPPY BIRTHDAY 7/7*緑間真太郎
遥は願い事を書き終わったらしく、使っていたペンを置き空いている場所に飾り始めた。
緑間「何を書いたのだよ」
遥「ふふっ、緑間君には秘密〜♪あっ、ちょっとトイレ行って来てもいい?」
こいつは今ここを離れると自分が書いた短冊を見られてしまうという事に気付いていないのだろうか。
まぁ、面白いから言わないが。
遥が見えなくなった所で先程付けていた場所を軽く探す。
そして、遥の字で書かれた緑色の紙を見つけた。
”緑間君とずっと一緒にいられますように”
恋人同士の間ではありきたりな願い事だと思った。
だが、それ以上に嬉しさと愛しさがこみ上げて来て、俺は小さく「当たり前なのだよ」と呟いた。
まわりを見回してみたが、まだ遥が戻ってくる様子は無い。
そこで、俺はペンを取り願い事を書いた。