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〈黒バス〉ほのぼの帝光保育園

第2章 4月


4月、それは入園、入学が始まる月
そして、新しい気持ちで仕事を始める月でもある
長村哩苑はとある建物の門にいた
『今日からここが私の仕事場かぁ』
そこは涼しげなライトブルーの壁に爽やかなライムグリーンの屋根がある大きな建物だ
『ええっと、確か帝光保育園だよね』
と呟き哩苑は門の中に入って行く
『こんにちはー』
と言いながら正面玄関のドアを開ける
「はーい」
軽快な足音とともに一人の女性が廊下から姿を現した
『今日からこの保育園で先生をやらせていただきます長村哩苑です』
「あら、長村さんね!園長先生からお話は窺ってるわ。あ、ちなみに私、海原龍華。よろしくお願いします」
と言うと彼女は深くお辞儀をした
『あ!いえ、こちらこそ!』
龍「それじゃ、中を案内しますね」
『はい!』
保育所の中は外で見たよりもとても広く、頑丈な造りなっていた
『すごい!室内が木で出来ている保育園なんて初めて見ました!』
龍「あら、そうなの?」
『はい、私が去年いた所はコンクリートが主に使われていましたね』
龍「え、コンクリート!?」
彼女は大きな瞳をさらに大きくし信じられないという目をした
『そのせいか、夏は特に暑かったです』
龍「それは大変だったわね」
おっとりとした笑顔でそう言われると少し緊張がほぐれた
『(お母さんみたいだなぁ)』
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