第10章 続・風邪
母「ごめんねぇ、るりちゃん。お母さんもお父さんも夜勤と出張だから一緒に居てあげられなくて・・・」
るり「ごほ…全然大丈夫だよ!仕事がんばってね!いってらっしゃい。」
母「もぉー!るりちゃん超イイコ!いつもかまってあげられなくてごめんね!お腹すいたら出前頼むのよ!はい!お金!じゃ!いってきます!」
そういってお母さんはばたばたと出て行った。
いつも、両親は忙しくて
ほとんど家族が揃うことはなかった。
私が事故にあった時さえ、お父さんは病院には来なかった。
るり「出前って言ってもねぇ…」
私は、再び布団に入って寝た。
どれくらい寝たんだろう…。
もうみんな部活終わったくらいかなぁ…。
いや、まだか。
"ピンポーン"
インターホンがなった。
るり「はーい。」
だるい体を起こし、玄関へ向かう。
"ガチャ"
ドアを開けるとそこには…。