第27章 WC開幕。
赤司「メールや電話。どうして出てくれなかったんだい?」
るり「…気づかなかったから。」
赤司「…っふ。またそんな嘘を。僕は寂しかったんだよ?」
るり「赤司くんこそ、今嘘ついた。寂しいなんて嘘。」
赤司「嘘なんてついてないよ。」
るり「・・・。」
赤司「ねぇ、るり。」
るり「?」
赤司「君は今だって僕のモノだよね?」
るり「え?」
赤司「変な虫につかれてないかい?るりは可愛いからね。」
るり「…あの。」
赤司「君に寄り付く虫は僕が全部退治してあげるよ。」
その時の赤司くんの目が
あまりにも怖くて
私は何も言えなかった。
赤司「僕は君を手離さないよ。絶対にね。」
そう言って赤司くんはわたしを強く抱きしめた。
るり「え!?あ、あの///」
赤司「いいかい?るり。」
赤司くんを離し、私の顔をじっと見つめた。
赤司「僕以外の男を好きになる事なんて絶対に許さない。絶対に僕以外の男を好きにならないって誓え。」
その言葉にその声のトーンにその表情に
背筋がぞっとして頭がフラっとした。
あの時のようだった。