第25章 ラッキー☆アクション
少し暗くなりかけた空に
ぽつぽつと着いている街の明かり。
なんだか観覧車はロマンチックだった。
るり「うわぁ!綺麗だねぇ!」
緑間「うむ。」
私はつい景色に夢中になってしまっていた。
緑間「神谷。」
るり「ん?何?」
緑間「好きなのだよ。」
るり「…へ?」
緑間「…な、なんでもないのだよ!///」
え!?
今、好きって言った!?
私の聞き間違い!?
…あ、これもラッキーアクション!?
観覧車で誰かに告白すると運気UP的な!?
そういえば今日はラッキーアクションを手伝いに来たんだったか。
…そ、そっか。そういう事か。
私は自分にそう言い聞かせた。
るり「あ、緑間くん!ラッキーアクション上手くいった?」
シーンとなった空間に耐え切れず
私は話題を切り出した。
緑間「…うむ。どうなんだろうな。」
るり「なんか、私途中までラッキーアクションの事すっかり忘れて楽しんでたよぉ。ごめんね。ありがとう!」
私がそう言って笑うと
緑間くんも少しだけ笑ってくれた。
緑間「神谷が楽しかったのならよかったのだよ。」
観覧車から降りた後、
私達は出口へ向かった。
そして、駅前につくと
私達はお別れした。
こうして二人で出掛けるのは初めてだったけど
なんだかすごく楽しかった。