第15章 進路
時音「聖皇の制服ってね、純白で秋空色をした水色のスカーフがついているワンピース型のセーラー服なの」
「へぇ~」
純白のワンピースか…
「時音に似合いそうだね」
時音「え//」
「あ」
頭の中で制服を着た時音の姿を想像していたら、つい本音が出てしまった。
時音「えと…秀一…?////」
いきなりで驚いた時音は、頬を桜色に染めながらオレを見ている。
オレとしては別に問題ないんだけど。
むしろそそられる。
「事実だよ。時音のイメージカラーは白だって思ってたし、時音はワンピース好きだもんね」
時音「……あり…がとう…////」
頬を染めたまま、嬉しそうに微笑む時音。
そんな時音が可愛くて、オレまで口元が緩む。
時音「そっ、そういえば…秀一は高校何処行くの?」
「オレは盟王だよ」
時音「盟王って、聖皇と並ぶ名門校だよね?流石秀一!!
秀一なら絶対に受かるよ」
「クス、ありがとう。
で、時音。クリスマスイブ、出掛けるんじゃなかった?その計画立てなくていいの?」
時音「あ、今から話そうと思ってたとこなの!!あのね……」
クリスマスの予定について話しだす時音。
また恋人になってから、時音はオレのからかいにすぐにのる。
そんな時音が可愛くて、ついいじめたくなる。
恥ずかしがり屋で、素直だったり頑固だったり。でも努力を惜しまない努力家で、そして何よりの負けず嫌い。
そんな彼女が愛しい。
きっとオレに合うタイプが時音なんだろう。
いや、タイプなど関係なく、時音じゃなきゃ駄目なんだ。
クリスマスの予定について楽しそうに話す時音を見ながら、オレは時音が隣にいてくれることに、感謝していた。