第1章 「コード:00の存在」
ある男は、ある少女の書類に目を通す。
少女………長い金色の髪。瞳は、エメラルド色。
名は………龍河 來美(りゅうがわ なみ)。
男は、「エデン」の上層部。名は、藤原。
「エデン」という大きなって組織。普通の人間には、知られていない。異能の力を持つ人だけ。
藤原は、書類を机の上に置き來美を見て言う。
「わかった。今日から君をコードブレイカーと認定しよう。」
「………ありがとうございます。」
來美は、頭を下げる。藤原は、ただしと声を出す。來美は、頭でゆっくりと上げて藤原を見る。
「君は、コード:00とする。皆には、あんまり知られていない番号だ。」
來美は、目を大きく開く。
「………と言いますと?」
藤原は、頬杖を付き説明をする。
「君の異能は、特定不可能として『珍種』とする。それに、君は興味深い、ロストを越える『限界突破』を持っているからね。かまわないよね?」
そう言っている藤原の瞳は、鋭かった。來美は、息を呑む。そして、來美はゆっくりと口を動かす。
「わかりました。その代わりに、お願いがあります。他のコードブレイカーの人達と、会わせないで下さい。それだけです。」
「あぁ。それなら、かまわないよ。」
ニッコリと笑いそう言った藤原。來美は、頭を一度下げ部屋を出た。