第7章 7
~次の日~
『あ、おはよ!翔くん!』
「おはよ、瑞希」
そのやり取りを見て悠斗は走ってきた。
「え、ちょ、何々!?
何でそんな呼び捨てなんかしてんの!?」
『えへへ、友達になったんだ♪』
「えっ!と…友達?」
『うん!そうだよ』
「そんなこと言ったら俺も友達だよな?」
『えっと…そーなるのかな?』
「少なくとも俺はそう思ってるよ。」
『そっか!じゃあ友達だね』
「だったらさ…。俺も名前で呼んでよ
てかアドレスも教えて?」
『アドレス?いいよ!』
「(よっしゃーー!アドレスゲット!)」
「じゃあ俺にも教えてよ!」
そう言って輪の中に入ってきたのは圭だった。
『じゃあ、みんなでアドレス交換しようよ!
ほら、翔くんも!』
「「さんせーい!」」
「俺も!?」
「(うわ、圭より一歩優位にたてたと思ったのに!)」
悠斗のそんな焦りに一番気づいたのは
やはり奈央だ。
「(やーっぱり立花くんも瑞希が好きだな)」
鈍感な瑞希は圭の気持ちにも
悠斗の気持ちにも全く気づいていなかった。