第5章 5
『あのー、鈴宮くん。
学級委員が今度の球技大会の
説明受けて来いって
言ってるんだけど』
と瑞希が入ってきた。
「(はぁー、めんどくせっ)
どこでやるって?」
『えっと…あれ?どこだっけ?』
「瀬川、お前場所聞いたんじゃねぇのかよ…」
『…わ、忘れちゃった…
もう1回聞いてくる!』
「あっ1-Bでやるって言ってたよ」
『立花くんありがとう!』
「ああ。(この笑顔かわいい!)」
悠斗の顔が赤くなった。
その様子を奈央だけが見ていた。
「(立花くんも白河くんも
瑞希に気があるみたい)」
「だりーし、瀬川、行くぞ!
俺は早く終わらせて帰りたいんだ!」
『あ、うん!じゃあ奈央
ちょっと待っててね!』
「はいはーい♪」
そう言って翔と瑞希は
教室を出て行った。