第5章 5
「”あーあ。入学早々変な人に
目つけられちゃったね(笑)”」
『(…奈央、楽しんでるよね)』
メールの文面から瑞希は
そう思った。
学級委員の誠一によって
それぞれの役割が次々に決まっていく
するといきなり翔が振り向いてきた。
「お前も大変だな…」
『もう疲れちゃった。』
「お前もイヤならハッキリ言えよ。」
『そうなんだけど…
てか、さっきからお前お前って
私にはちゃんと瀬川瑞希って
名前があるの!』
翔と話していたら誠一に
聞こえていたらしく
「そこうるさいよ!」
と言われ
『(また怒られちゃった)』
と思っていると
「じゃあ鈴宮と瀬川で係してもらおうかな…。」
とまさかの申し出に
「『…はあ!/えー!』」
私たちは同時に声を上げた。
その後も話は進み
「よし、お前らでスポーツ大会の
実行委員頼むわ!」
結局スポーツ大会の実行委員という
めんどくさい係になってしまった。