第4章 4
入学式の次の日となれば
席は出席番号順である。
瑞希は翔の後ろに座る事になる
『(鈴宮くん前の席だ
なにか話しかけようかな…)』
「おい…」
『(でも、いきなりなんて言えばいいか
わかんないし…)』
「おい…
おいッ!聞いてんのか!
早くプリント回せよ。」
『う…ご、ごめん
(こ…怖い…。)』
「ったく、入学早々
ぼけっとすんなよ!」
『うう…ごめんなさい…』
そんな2人のやり取りを
みていた圭が入ってきた。
「まぁまぁ、そんな
言ってやんなって!
瀬川ちゃんだって
まだ戸惑ってるだけだよなぁ!」
『う、うん。ごめんね、
これからは気をつけるから!』
「もー、頼むぜ!」