第3章 3
「(こいつ、いい奴みたいだな)」
『(初めはノリの悪い人って思ってたけど
案外いい人っとぽいじゃん)』
『えっと…ごめん、
名前なんだっけ?』
「翔。鈴宮翔。あんたは?」
『瀬川瑞希。よろしくね、涼宮くん!』
「え、あんたが瀬川瑞希?
俺の後ろの番号のやつ?
男かと思ってた」
『(…前言撤回。
ひどい奴だ。)』
「なぁもうそろそろ中戻ろうぜ」
『そうだね。』
「瑞希!どこ行ってたの!」
部屋に帰ると奈央が走ってきた。
『ゴメン!ちょっと外に行ってた。』
「なんにもなかったんだったらいいや。
なんか明日も学校だからもう解散だって!
だから、瑞希帰ろう!」
『うん!』
奈央と話していると翔が
近寄ってきて
「なぁ…!」
『えっ?』
「あっいや…また明日な…」
『うん…バイバイ!
あっ奈央待ってよ~』