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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第16章 雄英文化祭編


「……っ」

胸の奥が、きゅっと締めつけられた。

どうして、この子は。
まだこんなに小さいのに、誰かが嫌がっていることに気づいて、声を上げられるのだろう。

その勇気が嬉しい一方で、危険なことをしてほしくないという思いも湧き上がった。

「あなた……」

おもちが声をかけようとした、その瞬間。

「はあ?」

手首を掴んでいた男子生徒が、顔を歪めた。

「何だよ、ガキのくせに生意気だな」

彼はおもちの手を掴んだまま、男の子を見下ろした。

「大人の話に口出してんじゃねえよ」

双子が、びくりと肩を震わせる。

「……っ!」

兄は、怯えた弟たちを背中に押しやった。


それでも、一歩も退かなかった。

「……おねえちゃんを、離せよ」

その声は、少しだけ震えていた。


怖くないはずがない。
それでも彼は、彼女を守ろうとしていた。


おもちの表情から、完全に笑みが消えた。

「……いい加減にしてください」

今度こそ、彼女は相手を振り返った。

「この子たちは、私が預かっている子どもたちです。これ以上、怖がらせるようなことはやめてください」

静かな声だった。

しかし、そこには有無を言わせない圧があった。
それでも男子生徒は、引き下がらなかった。

「だから、ちょっと話してるだけだろ?何をそんなに……」




「おい」

低い声が、廊下に響いた。

男子生徒たちの背後からだった。


「……あ?」
彼らが振り返る。


ちょうど男子トイレから出てきた三人の男子生徒が、こちらを見ていた。


先頭にいたのは、爆豪勝己。
その後ろには、切島鋭児郎と上鳴電気がいる。


三人とも、目の前の状況を一目見て、足を止めていた。

爆豪の視線が、まずおもちへ向く。
彼女は赤ん坊を抱いたまま、手首を掴まれていた。


そのすぐ隣にはエリがいて、背後には怯えた双子と、今にも男子生徒へ食ってかかりそうな小さな男の子がいる。

状況を理解するのに、時間はかからなかった。

爆豪の顔から、すっと表情が消えた。




「……おい」



もう一度、彼が言った。
先ほどよりも低く、怒りをにじませた声だった。
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