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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第16章 雄英文化祭編


その後も、おもちはエリを連れて校舎を案内し続けた。
教室の並ぶ廊下。

生徒たちが行き交う階段。
窓からグラウンドを見下ろせる場所。
そのたびに、彼女はエリの目線に合わせて説明した。

「ここからだと、グラウンドがよく見えるんだよ」

「わあ……!」

「授業で使うこともあるし、ヒーロー科の訓練も見えることがあるの」

「ヒーローの訓練……!」

エリの瞳が輝いた。

「今度、見てみたい?」

「……うん!」

「じゃあ、機会があったら一緒に見ようね」

そんな約束を交わしながら、ふたりは歩いていた。


けれど、しばらくすると。
エリの歩幅が、少しずつ小さくなっていった。

最初は気のせいかと思った。
しかし、繋いだ手に伝わる力が弱まり、足取りもどこか頼りなくなっている。

おもちはすぐに気づいた。

「……エリちゃん?」

「……なあに?」

「もしかして、足が疲れちゃった?」

エリは、少しだけ迷うように目を伏せた。
それから、小さく頷く。

「……ちょっとだけ」

「そっか。いっぱい歩いたもんね」

おもちは、申し訳なさそうに眉を下げた。

「ごめんね。楽しくて、つい歩きすぎちゃった」

「ううん……!楽しかったの!」

慌てて首を横に振るエリ。

「おねえちゃんと、一緒だったから……」

その言葉に、おもちの表情がふわりと緩んだ。

「……そっか」

彼女はその場に立ち止まると、エリの前にしゃがみ込んだ。

「じゃあ、ちょっといいかな」

「……え?」

次の瞬間。
おもちは、エリの身体をそっと抱き上げた。
小さな身体を両腕で支え、胸元へと引き寄せる。
エリが落ちないように、背中と膝の裏をしっかりと支えた。


ふわり。
エリの足が床から離れる。

「……わっ」

驚いた声が漏れたあと、エリは彼女の胸元にそっと手を添えた。

「ふふ。これなら、足が疲れなくて済むでしょう?」
おもちは、優しく微笑んだ。

「……おねえちゃん」

エリは、彼女の顔を見つめた。
近い。
あの時と同じように、温かい。

背中を支える手も、身体を包み込む腕も。
何も怖くないと教えてくれるような、優しいぬくもり。

エリの脳裏に、かつての記憶が蘇った。
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