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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第16章 雄英文化祭編


彼の肩に頭を預け、穏やかな寝息を立てている。

長い睫毛が頬に影を落とし、ほんの少し開いた唇からは、規則正しい呼吸が漏れていた。

近い。
いや、近すぎる。

「……おい」

小声で呼んでみる。
返事はない。

「おい、起きろ」

もう一度呼んでも、彼女は目を覚まさなかった。
むしろ、心地よい場所を見つけたとでもいうように、ほんの少しだけ頭を預け直してくる。

「……ッ」

爆豪の心臓が、どくん、と大きく跳ねた。


普段なら、クラスメイトに肩を貸すなんて邪魔くさいと感じる。

だが、相手が彼女となれば話は別だった。
何しろ、彼女は二十一歳。
自分たちより五歳も年上で、すでに社会で働いていて、危険な任務をいくつも潜り抜けてきた大人の女だ。
それなのに、今はどうだ。

自分の肩で、何の警戒もなく眠っている。

爆豪は、思わず彼女の寝顔をまじまじと見つめた。

「……マジかよ」

いつもなら、こちらが隙を探しても見つからないような女なのに。


こんな顔を見せられたら、どうすればいい。
手を伸ばせば、簡単に触れられる距離。

けれど、起こすのも惜しい。

そんな葛藤を抱えながら、爆豪が固まっていた、そのとき。


「おーい、爆豪!まだ練習してんのか?」


上鳴の声が、ロビーに響いた。
続いて、峰田と切島が姿を現す。

「って、お前ら何してんだ!?」

最初に二人の様子に気づいた切島が、思わず声を上げた。

「えっ、何!?何があった!?」

上鳴も慌てて近づき、そして絶句する。



爆豪の肩に寄りかかり、無防備に眠るおもち。
普段の制服姿とは違う、くつろいだ格好。
薄手のカーディガンから覗く華奢な肩と、ソファに投げ出された長い脚。

その姿に、男子高校生三人の視線が一瞬で釘付けになった。


「お、おい……これ、どういう状況!?」


「爆豪、お前いつの間にそんな関係に!?」


「いや待て待て待て!今、起こした方がいいのか!?それともこのまま……!?」


「うるせぇ!!」


爆豪が低く怒鳴った。

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