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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第51章 3日間の我慢〜夜


試験が終わった夜。
家に帰ると、玄関を開けた瞬間から、どこかほっとした。

「ただいま」

「……おかえり」

リビングから脹相の声が聞こえる。
その声を聞いただけで、三日間が終わったのだと実感した。

「終わったよ」

「ああ」

脹相はそう答えたけれど、いつもより少しだけ嬉しそうだった。
私は荷物を置いて、そのまま脹相のところへ向かう。

「疲れた……」

「よく頑張ったな」

そう言って、脹相が私の頭を撫でてくれる。

「ありがとう」

「……今日は」

脹相が少し言葉を止める。

「なんだ?」

「……もう、自分の部屋で寝なくていいのか」

少しだけ遠慮がちな声に、私は思わず笑う。

「うん」

「……そうか」

たったそれだけなのに、脹相の表情が明らかに緩んだ。

夜、お風呂を済ませて、いつものように寝室へ向かう。
三日ぶりに二人で使うベッド。

私が先に布団へ入ると、少し遅れて脹相も隣へ入ってきた。

「……久しぶりだね」

「ああ」

二人とも横になる。
けれど、なぜかすぐには眠れない。

暗い部屋の中で、隣にいる気配だけを感じる。

三日間。
この気配がなかった。
それだけなのに、今は妙に安心する。
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