• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第44章 留守番



が任務や用事で家を空けている日。
脹相は一人でリビングにいた。

時計を見る。

「……まだか」

出かけてから、まだそれほど時間は経っていない。

帰ってくる時間も分かっているし、危険な任務でもない。

それでも静かだった。

いつもなら、彼女の声がする。

「脹相、お茶いる?」

「これ見て」

「ねえ、聞いて」

そんな何気ない声が、今日は聞こえない。

脹相はしばらく黙っていた。

そして、ふと視線を向ける。

彼女の部屋。

「……」

以前、彼女に言われたことを思い出す。

『私がいない時でも、部屋に入ってていいからね!』

その時は、脹相も頷いただけだった。

「分かった」

そう答えたものの、実際には、入らなかった。
彼女の部屋は、彼女が勉強したり、一人で過ごしたりするための場所であって、そこに自分が入り浸るのは違うと思っていた。

それにあの部屋は、彼女の香りが濃すぎる。

「……」

脹相は少し迷う。
けれど今日はどうしても寂しかった。

「……少しだけなら」

立ち上がり、扉を開ける。

/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp